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コラム

2022.12.08

物流ウィークリー(2022年11月17日) 軽電気冷凍車「Ele-cool」展開 労働環境改善やエコドライブ推進

ヘイワオートサービス(水谷欣志社長、静岡県浜松市)は軽電気冷凍車「Ele-cool(エレクール)」の展開で労働環境改善やエコドライブ推進に寄与したいとの考えだ。
 同車両はヘイワオートサービスが昨年11月に子会社化した不二商(神奈川県愛甲郡)で販売していたもので、定評のあった同車に「エレクール」の名前を付けてブランド力を高めた。
 従来型の冷凍車がエンジンの動力を主な電力供給源としていたのに対し、エレクールはいったん専用のバッテリーへと電力を蓄えることでエンジンへの負荷を軽減。キビキビとした走りや燃費向上にもつながり、暑い時期にはエアコンが快適に作動するなどメリットは多岐に渡る。
 また100V電源を標準装備していることから待機時には一般のコンセントを活用した充電が可能で、荷物を積載した状態のリスタートにおけるフットワークの軽さも特徴だ。
 同社では東京都、愛知県、静岡県、埼玉県、神奈川県、千葉県のエリアでエレクールの展開を見据えており、ターゲットは通販やスーパーマーケットの宅配、および地域の生鮮食料品店などのラストワンマイル輸送。
 水谷社長は将来的な電気自動車との親和性もふまえながらエレクールの普及に大きな期待を寄せており、「よりスマートな食料品輸送として周知していきたい」との姿勢を示している。

2022.12.08

中部経済新聞(2022年10月13日) 電気冷凍車の販売開始 11月から静岡、愛知で

普通トラックベースの冷蔵冷凍車を生産販売するヘイワオートサービス(本社浜松市東区西ヶ崎町1027、水谷欣志社長、電話053・434・8881)は11月から、軽トラックベースの電気冷凍車を静岡県、愛知県で本格販売する。2021年11月に完全子会社化した不二商(本社神奈川県清川村)の生産販売事業を東海地方で横展開する形。軽トラベースの電気冷凍車はニッチ市場だが、ポストコロナを視野に食品メーカー、食品卸、小売り、外食産業などの需要を掘り起こす。初年度30台の販売を目指す。
 不二商は主に首都圏を事業領域に軽トラベースの電気冷凍車を年間80~100台生産販売していた。新型コロナの感染拡大で事業の先行きが不透明となり、ヘイワオートサービスが事業全てを譲り受け、完全子会社化した。
 一般的な冷凍車はエンジンの動力をエネルギー源として冷凍機を稼働させる。車内のエアコンのような仕組みだ。一方、不二商が生産販売してきた電気冷凍車はエンジンの動力から発電し、いったん大型のバッテリーを充電。そのバッテリーの電気でコンプレッサーを動かし冷凍機を稼働させる。
 電気冷凍車はエンジンの負荷を平準化し、燃料効率が改善する。100ボルトの電源から電力を供給できるため、エンジンを止めていても冷凍機能を維持できる。販売価格は240万~270万円で、一般的な冷凍車の5%増程度。投資効率は高いとしている。
 不二商は従来通り、首都圏での営業を継続する。ヘイワオートサービスは現在、静岡県をメインに事業展開している。今回の電気冷凍車は潜在需要が大きいとみて、静岡県、さらに市場が大きい愛知県で販売する。
 水谷社長は「2トン、4トンの冷凍車は大手メーカーが販売しており競争は激しい。一方、軽トラベースの冷凍車は規模が小さいニッチ市場のため大手メーカーは参入が難しい。中堅企業に伸びる余地があり、今後も事業領域を拡大していきたい」と話している。

2022.12.08

物流ニッポン(2022年9月30日) 軽冷凍車 中部圏で販売 バッテリー搭載 パワーロス小

  冷凍・冷蔵車の販売を手掛けるヘイワオートサービス(水谷欣志社長、浜松市東区)は10月から、バッテリーによる冷凍機の作動で、車両の駆動に負担がかからない軽貨物の電気冷凍車「Ele-cool」の中部圏での販売を開始する。

 2021年11月に、同冷凍車を製造・販売していた不二商(同、神奈川県厚木市)をM&A(合併・買収)により子会社化したことから今後、ヘイワオートサービスが中部圏の販売を担当し、商圏を拡大する。
 子会社化は21年11月ものの、半導体など部品不足により車両の供給が滞っていたことから、販売開始時期が遅れていた。今回、車両生産が軌道に乗ってきたことから、ブランド名をEle-coolと新たに名付けて、本格販売に乗り出した。
 関東圏では不二商が引き続き販売活動を展開。これまでに年間で80台程度の販売実績を持っており、これを中部、関西圏での販売と合わせ120台程度に引き上げる。
 Ele-coolは、通常のバッテリーとは別のバッテリーからの電気供給によりコンプレッサーを作動させ、冷凍機能を維持することが最大の特徴。エンジンの動力で冷凍機用のバッテリーを蓄電しながら、冷凍機を動かすことでエンジンに負担が掛からず走行時のパワーロスが小さくなる。
 一般の冷凍車ではメインエンジンの動力による冷凍機稼働の直結式が主流で、こうした方式では走行時のパワーロスがあった。Ele-coolは燃費も従来に比べ17.5%の向上が見込める。車両停車時にはエンジンを停止してもしばらく冷凍機を作動できる。
 100ボルト電源を標準搭載しているため、一般のコンセントで冷凍機を冷やしながら前日から貨物を積むことができる。マイナス20度~セ20度の低温車には軽貨物車両を用意。マイナス5度~セ氏20度の中温車は軽と1トンクラスの車両を取りそろえた。宅配事業者や食品を扱う商社、店舗、レンタカー会社などへの販売を見込む。価格は消費税を含めて220万~270万円。
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